181話感想(ジャンプ50号)


今週は相当長文です。
くどいのを読みたくない人は回れ右。


魔人探偵脳噛ネウロ

第181話 嘘【あくい】





今週分を読んで一言


「笛吹のためなら死ねる」






ここ一週間、脳内BGMがずっと「葬列(@ワイルドアームズ)」だったんですけれども。どうしてくれますか松井(敬称略)。

こちらの一曲目。



曲を探している途中で発見したハガレンMAD。これも辛かった…ヒューズ中佐




さて、ネウロ本編の感想。


こんな時でも相変わらず某警視を痛々しく贔屓ってますが、何卒お許し下さい。




いきなり笹塚の葬式からの始まり。
一筋の希望も残しません。
遂に確定してしまいましたね、「死」が。


笹塚の斜め遺影に…ごめんなさい、笑いました…。
本誌を読むまでに、もう涙は枯れ果てたよ。


>「十年来のデキが悪い悪友が死んだ ただそれだけの事」
あああああもう相変わらず素直じゃないねこの人は!イライラする!!(褒め言葉)
立場上、仕方がないんでしょうけど。
>「泣くのも笑うのも…全てのケリがついた後でいい!警察とは、そういう生き方を選んだ人間の集まりだ!!」
これを聞いた石垣が何かを決意したような顔に。全てのケリが付くまで、いつものおふざけは封印するとか…?


人間の心など露知らず、次々とビルと炎で「六」を刻んでゆく葛西。
警察は策を得た筈なのに、放火が続けられるなんて…
パチンコしないからさっぱり分からんわ!お前の楽しさなんか!(素暴言)
あー…でも凄く久々に、松井節の文を読んだ気がする。
「なぜならあのお方に〜」のあたりが特に。なんか至郎田っぽいw
最後のテンションの落差には不覚にも吹きました。いい悪役だ。


これを知った笛吹は、優秀な警察官達を招集します。
彼の言う「常識的な任務ではない2つの仕事」とは何なのか?
…指長いな警視(ツッコミ所はそこじゃない)。






〜ここからスーパー笛吹タイム〜






一言感想で予想が付くとは思いますが、痛々し過ぎるんでご注意ください。







>「私が死ねと言えば死んで欲しい!!」
はい、死にます!!(即答)

>「十日でも二十日でも不眠不休で働いて欲しい!!」

死ぬまで馬車馬の如く働きます!
>「力を貸してくれ!!これ以上市民が死ぬのに耐えられるか!?」

出来る事なら貸したいです!耐えられるわけがありません!!



>「これ以上!同僚が無駄死にするのを我慢出来るか!?」
我慢出来る訳がない…!!1
>>警視
(ハンカチ)


痛ッてえええのは分かってますが、これ読んだ時、頭の中で普通にこう思いました。(ドM)


脳内BGMも葬列(@ワイルドアームズ)→God knows…に急激変化。


友人を亡くしたとは言え、
まさか、この人が涙を流すとは思わなかった。
正に漢泣き。熱過ぎて震えた…。
1月(141話前後)の展開でも思いましたが、よくここまで人の心を鼓舞させるものを描けますね。
今回ばかりは本当に作者に「笛吹を創ってくださりありがとうございます」と言いたくなりました。


しっかし、いよいよこの時が来たんだなと…。
ここ最近は、この人間(警察)の団結シーンを見るために「ネウロ」を読んで来たと言っても過言ではありません。
最後には、必ず皆が「生きて」人間の勝利を勝ち取って欲しいです。
笹塚については悲しい結末になりましたが、彼が20巻分に渡り大事に描かれて来た事はもちろん、
未来に笛吹達が、弥子達が行動を起こす事で、彼が報われていく事を願います。


本城を問い詰める弥子。
弥子はシックスの話も、とても冷静に聞いていたんですね。
変な言い方だけど、安心しました。
相当ショックを受けているのは間違いありませんが…彼女が悲しみに呑まれて自分を見失っていなければ、笹塚の死は無駄にはならないはず。


言われてみると、本城博士の行動はずっと不可解でした。彼は足手まといになっていたのではなく、故意に足を引っ張っていた、と。


オチの本城博士の様子だと「違う」と言わない感じだし、
次号では博士が泣き崩れて真実を話すか、本性を表すかのどちらかでしょうね。
…あれ、本性表したら弥子危なくない?






【おまけ】

皆、本当はこうして泣きたいんだと思うよ。


発売前に描いたイメージ絵の完成版。
ちょっと笛吹の背が高過ぎた気がs
筑紫とヒグチも描きたかったけれど、サイズの都合により断念。
石垣は一番描き易いのに、頭の向きのせいで一番時間が掛かりました。こんな仰ぎ描いたの初めてで。
笛吹の頭と肩の周りに見えるのはゴミではありません。念の為。
縮小したら潰れると分かっててなお、震えまで描き込んだ自分はとても馬鹿だと思う。(笑)


結果、本誌では
弥子=鬱
笛吹=一筋の涙
等々力=号泣
石垣=無表情
という、皆の感情がほとんど予想の斜め上を行っていて。この意外性がとても「ネウロ」らしいです。
等々力は後ろ姿で分からないけど、泣いて…ますよね。


確かに、実際「死」を目の当たりにしても、あまりにも突然だったり悲し過ぎたり信じられなかったりすると呆然としちゃって、「またひょっこり帰ってくるんじゃないかな」とか思っちゃうんですよね。そしてストレートな反応が出来なくなる、と。
今回は、そんな人間の細やかな感情が丁寧に描写されています。
漫画であれど、リアリティを感じました。


【追記】
休日だったんで、あのコマを頑張って見ながら描いてみました。手描き模写(転写にあらず)。我ながらアホかと、バカかと。
描いてみると本当に分かりますが、眉間の皺の描き込みとか、今回の松井氏の画力は半端無いですね。ちょっと縦長になっちゃった…。
さすがにベタまでは無理。にらめっこし過ぎて夢に出そう。(イカレテル)